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クラミジア治療にはクラビットも有効?

2020年01月06日

クラミジアの治療には、世界保健機関の必須医薬品リストに選定されている経口抗菌剤クラビットやインドシプラ社製ジェネリック医薬品のレボクインがあり、強い殺菌作用発揮するだけでなく、淋病や歯周組織炎などの治療にも処方されています。
クラビットとジェネリック医薬品のレボクインは、オールドキノロン系に分類される抗生物質を改良したレボフロキサシンを主成分とする合成抗菌剤であり、淋病の病原菌淋菌だけでなく黄色ブドウ球菌や肺炎レンサ球菌などの厚い細胞壁を持つグラム陽性菌にも有効な合成抗菌剤です。

クラビットは、DNA複製に必要不可欠な酵素のトポイソメラーゼII型のDNAジャイレースとトポイソメラーゼIV型の2種類の働きを阻害することで高い殺菌作用を発揮する合成抗菌剤であり、トポイソメラーゼII型のDNAジャイレースとトポイソメラーゼIV型に選択的に医薬効果を発揮するので、感染患者の細胞に医薬効果を及ぼすことがないため安全性の高い治療薬です。

トポイソメラーゼII型のDNAジャイレースは、二重の螺旋構造のDNAを切断し、ねじれを解消することでDNA複製を可能とする酵素であり、クラビットやレボクインの医薬効果でDNAジャイレースが阻害されることでクラミジア菌の正確なDNA複製が不可能となり増殖が抑制されます。
トポイソメラーゼIV型は、DNAを切断と再接合することで複製されたDNAの絡まりを解消を促進する酵素ですが、トポイソメラーゼIV型が阻害されることで複製されたDNAの絡まり解消できなくなり菌の増殖が抑制されます。
クラビットとレボクインは、ニューキノロン系抗生物質レボフロキサシンが2種類の殺菌作用で増殖を抑制するだけでなく、従来の抗菌剤に比べて感染患部への医薬成分の移行性が高くニューキノロン系抗菌剤の中でも強い殺菌効果を発揮する合成阻害薬です。

クラビットとレボクインは、感染患部に移行する医薬成分をどれだけ高濃度にできるかで医薬効果が違ってくる濃度依存型の治療薬であり、服用方法は耐性菌の出現を抑制する目的を含めて1日の服用量が高用量の500mgとなっています。そのため、過量服用など間違った服用方法継続するとケイレンや頭痛などの副作用の発症リスクが高くなる治療薬です。
クラビットとレボクインは、比較的副作用の少なく安全性の高さを世界保健機関にも評価されている治療薬ですが、既往歴や感染患者の体質によって光線過敏症や間質性肺炎などの重篤な副作用を発症するリスクもあるので担当医の指示に従う必要があります。