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アモキシシリンは細菌に効果を発揮する抗生物質

2020年05月27日

アモキシシリンは、高い抗菌作用を発揮するペニシリン系の抗生物質であり、肺炎や気管支炎などの感染症だけでなく性病の梅毒にも高い医薬効果を発揮する治療薬です。
サワシリンは、ペニシリン系アモキシシリン主成分とする細胞壁合成阻害薬であり、ノバモックスやテトラサイクリン系ミノサイクリンと同様に肺炎や気管支炎だけでなく梅毒に有効な抗生物質です。
ノバモックスは、ペニシリン系アモキシシリンを有効成分とする抗生物質サワシリンのジェネリック医薬品であり、多くの医療機関で梅毒の第一選択薬として処方されています。

肺炎や気管支炎を引き起こす細菌は、細胞膜の外側の細胞壁の主成分ペプチドグリカンで細胞の浸透圧に耐えられる細胞壁を形成し、細胞の形態を最適に維持していますが、細胞壁のペプチドグリカンやエルゴステロールが一定以上減少すると細胞の浸透圧に耐え切れず細胞壁が崩れ死滅してしまいます。

ペニシリン系アモキシシリンは、細胞壁のペプチドグリカン合成の最終過程に必要不可欠なペニシリン結合タンパク質に医薬効果を発揮し、ペプチドグリカンの合成量を著しく抑制し細胞壁の耐圧力を形態を維持できないほど低下させることで死滅させる治療薬です。また、細胞壁のペプチドグリカンは増殖時の細胞分裂に一定以上の濃度が必要不可欠な構成成分であり、ペプチドグリカンの生合成量の減少は細胞壁の弱体化と細胞分裂による増殖を抑制し感染症の症状を改善します。

テトラサイクリン系ミノサイクリンは、肺炎や気管支炎などに感染症を引き起こす細菌に対して強い抗菌効果を発揮する抗生物質であり、動的な抗菌作用を発揮する細胞壁合成阻害薬のペニシリン系アモキシシリンとは異なり静的な抗菌作用を発揮するタンパク合成阻害薬です。
テトラサイクリン系ミノサイクリンは感染症を引き起こす細菌に働きますが、タンパク質を生合成を担う小器官リボゾームがあり、タンパク質の生合成はリボゾーム内の30sサブユニットと50sサブユニットが正常に働くことで生合成されます。テトラサイクリン系ミノサイクリンは、リボゾーム内の分子量の小さな30sサブユニットと選択的に結合することで50sサブユニットの働きも阻害し、生存に必要不可欠なタンパク質が欠乏することで増殖抑制効果と静的に細胞を死滅させる効果を発揮します。

ペニシリン系アモキシシリンは、テトラサイクリン系ミノサイクリンと同様に感染症を引き起こす細菌に有効な抗菌作用を発揮するだけでなく、菌の最外部にエンベロープと呼ばれる皮膜構造を持つスピロヘータの一種である梅毒トレポネーマにも有効な強力な抗菌薬です。